ライゲラキ2007はホグスヘッドの12年熟成で、シングルカスク、カスクストレングスボトリング。 色はペールイエロー。香りは少しアルコールを感じますが、奥からアンズ、バニラ、ハニーウォーター、ポーリッジ（麦粥）、オーク、グリーンバナナが広がります。味わいは温かくてオイリー。綿飴の口溶けの良い甘味とともにコショウが小気味よく弾け、ライ麦パン、トフィー、マジパンが加わり、フィニッシュにかけてビターなレモンティへと変化します。淡い色から受ける印象よりも味わい豊かで、飲みごたえがあり、ギャップに驚かされます。 このシングルカスクは12年というスコッチウイスキーで節目とされる熟成期間を経たことで、十分に蓄えられた蒸溜所のキャラクターやその樽の12年の歴史もダイレクトに味わうことができる1本です。ストレートでハイプルーフのボリューム感を楽しむだけでなく、加水をして隠れているキャラクターをぜひ見つけてみてください。